Materials Used in Lingerie
ランジェリーは、衣類の中では比較的小さなアイテムですが、
その小さな面積の中に、実に多くの種類の資材が使われています。
たとえば一般的なブラジャーの場合、
カップの表側にはレースやサテンなどの生地が使われ、
肌側にはトリコットなどの素材が使われます。
成型やボリュームを持たせるカップでは、
内部にウレタンフォームなどが使用されることもあります。
バストを下から支えるためにはアンダーワイヤーが使われ、
それを包み込んで保持するためのワイヤーループ(ワイヤーチャネル)も必要になります。
また、デザインや構造によっては、
脇部分にボーンを入れることで安定性を高め、
バストが脇へ流れるのを抑える役割を持たせることもあります。
生地にも、それぞれ異なる役割があります。
カップなど形状を安定させたい部分には伸びの少ない素材を使い、
アンダーベルトには身体の動きに追従しながらフィットさせるため、
伸縮性のある素材を使用することがあります。
背中にはブラジャーを着脱し、
アンダーのフィット感を調整するためのフック&アイが使われます。
さらに、ランジェリーは直接肌に触れる衣類です。
そのため、縫い代や生地端が肌への刺激にならないよう、
部位に応じてテープやゴムなどを使って始末します。
生地端を包み込む二つ折りのストレッチテープなども、その方法のひとつです。
そして、ランジェリーの構造を考えるうえで
欠かせない資材のひとつが「ゴム」です。
ひとことでゴムといっても、
すべて同じものを使うわけではありません。
アンダーや生地端などに使われるピコゴム、
肩からカップを支えるストラップゴムなど、
使う場所や求められる役割によって、
幅・厚み・伸縮性・戻る力などの異なるゴムを使い分けます。
小さなブラジャーの中には、
生地、レース、ウレタンフォーム、ワイヤー、ボーン、テープ、フック&アイ、
そしてさまざまなゴム類など、多くの資材が組み合わされています。
それぞれの資材には、装飾だけではなく
「支える」「伸びる」「戻る」「形を保つ」「肌への当たりを整える」といった役割があります。
ランジェリーは、こうした異なる性質を持つ小さなパーツを組み合わせることで、
身体にフィットし、そのラインを整える構造を作り上げています。
